Jean-Michel Basquiat 。。。

198525歳の僕はどっぷりとHip Hopにつかっていた。

まだiPhoneもSafariもYouTubeもなかったので、現場で何が起こっていかを知るにはその場所に行かなくては分からなかった。

2月のJFK空港はスキー場のように雪で覆われていた。

ニューヨークの日々は、夜中はお決まりのナイトクラビング、昼間は前夜に聴いたレコードを探し求め、古着屋へ行き、美術館を見たり、キースヘリングのドローイングをリアルな地下鉄の駅で見たり、ワシントンスクエアでラップとブレイクダンスを見て、古い映画館で70年代の映画を鑑賞した。

そんな日々の中、当時すでに有名になっていたジャン・ミッシェル・バスキアがアンディー・ウォーホールとのコラボ展を開催していると聞き、ローワーマンハッタン ソーホー近くのトニーシャフラジギャラリーへ向かった。超巨大なペインティングを目にした時、ニューヨークのとてつもないパワーを感じ、やはり現場に来て良かったと思った。

それから何日か後の水曜日に当時一番流行っていたクラブ「AREA」に行った。AREAは水木金土が営業日で、水曜日がいわゆるオープニングパーティーで生粋のニューヨーク遊び人セレブが集まっていた。入り口で入場を待っているとものすごいフラッシュの光の中、なんとアンディー・ウォーホールとバスキアが登場した。若い僕の興奮はマックスに達し、鳥肌と感動が全身を包んだ。クラブの中でも、ウォーホールが僕の目の前を”Excuse me.”と通り過ぎて行った。

それから約35年ぶりに六本木ヒルズにバスキアがやって来ると聞き、懐かしい思いで足を運んだ。

正直バスキアの絵が良いかどうかは分からない。しかし、ビックリしたのはバスキアのノートに記された文字が素晴らしかった事だ。35年経っても僕のニューヨークでの3ヶ月は色あせることはない。

今宵もどうぞよろしくお願い致します。